キルアを評して「熱を持たない闇人形」と言ったのは兄のイルミだ。
今日帰り際に、なんとなくこの言葉を思い出した。
勿論、彼が言った意味とは異なるが。
目的はおそらく、これまでにないくらい明確。
でも本当は、ゴールじゃない。
それは通過点だけど、そこに辿り着くまでに、獲得するはずだったものがある。
だから取りあえずの目的として設定したんだよ。
分かっているつもりでも、どうしてもその先がイメージできない。
ただ今あることだけが、重要になってしまう。
それが良くないとか、そういうことではなくて。
本当はそこにあるはずのものがない。
それは私を困惑させる。
どうしてないんだろ?
予定ではあるはずだったんだ。
何も考えずとも、いくらでも生まれてくるはずだったんだ。
湧き出るように。
溢れ出すように。
困ったなぁ。
その選択が正しかったか、それは後になってからしか分からない。
でもその場で確認せずにはおれない。
もしかしたら、今考えれば分かることなのかも、みたいな。
次の一手を考える。
本当にこっちでいいんだっけ?と後ろを何度も振り返りながら。
前だけを見つめて全力疾走。
出来ないことへの憧れと諦めを抱きつつ。
どんなにもどかしくても、結局前に向かってノロノロと歩き出す。
この不純はいつどうやって昇華するのか。
答が「時間」なら、なんて悲しいんだろう。
答が「結果」なら、なんて卑しいんだろう。
右足から出すのか、左足から出すのか。
それにすら迷いを覚えそう。
我ながら、バカバカしい限りだけど。
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