2010年6月7日月曜日

ばらばら

キルアを評して「熱を持たない闇人形」と言ったのは兄のイルミだ。
今日帰り際に、なんとなくこの言葉を思い出した。
勿論、彼が言った意味とは異なるが。

目的はおそらく、これまでにないくらい明確。
でも本当は、ゴールじゃない。
それは通過点だけど、そこに辿り着くまでに、獲得するはずだったものがある。
だから取りあえずの目的として設定したんだよ。

分かっているつもりでも、どうしてもその先がイメージできない。
ただ今あることだけが、重要になってしまう。
それが良くないとか、そういうことではなくて。
本当はそこにあるはずのものがない。
それは私を困惑させる。
どうしてないんだろ?
予定ではあるはずだったんだ。
何も考えずとも、いくらでも生まれてくるはずだったんだ。
湧き出るように。
溢れ出すように。

困ったなぁ。

その選択が正しかったか、それは後になってからしか分からない。
でもその場で確認せずにはおれない。
もしかしたら、今考えれば分かることなのかも、みたいな。

次の一手を考える。
本当にこっちでいいんだっけ?と後ろを何度も振り返りながら。
前だけを見つめて全力疾走。
出来ないことへの憧れと諦めを抱きつつ。
どんなにもどかしくても、結局前に向かってノロノロと歩き出す。
この不純はいつどうやって昇華するのか。

答が「時間」なら、なんて悲しいんだろう。

答が「結果」なら、なんて卑しいんだろう。

右足から出すのか、左足から出すのか。
それにすら迷いを覚えそう。
我ながら、バカバカしい限りだけど。

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